20,000円(税込)以上で全国送料無料&会員登録で今すぐ使える500ポイント進呈

ブルゴーニュの【 C 】

ブルゴーニュの【 C 】

コラム | 2024年6月7日 | ソムリエ吉間

10年ほど前だったか、雑誌でワインライターの葉山考太郎氏が、 勝負のカードはシャンパーニュ!との記事を読んだ事を思い出しました。
デザート、食後酒に迷ったら 6Cから2つ選べとの記載があり、 Coffee・Cognac・Chocolate・Cheese・CigarそしてChampagne
それはシャンパーニュをテーマにしたすごく印象に残っている記事でした。
今回は無理くり真似したいと思い、ブルゴーニュの“ C ”で探してみたいと思います。
強引ですみません。。

ブルゴーニュ広域の C

まずは、ブルゴーニュ地域でよく見かけるCはCote(コート=丘陵地)の名前が出てきます。
全体のCote d’Or(コート・ドール)からCote de Nuits(コート・ド・ニュイ)、Cote de Beaune(コート・ド・ボーヌ)などブルゴーニュのワイン生産地には必ず出てきます。

シャンボール・ミュジニー村 & コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

コート・ド・ニュイの C

Cote Nuitsで最も繊細なワインを生むのが、Chambolle Musigny(シャンボール・ミュジニー)村
その中で著名な生産者のひとりにComte Georges de Vogue(コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ)がいます。グラン・クリュのミュジニー、ボンヌ・マールをはじめ、プルミエ・クリュのレ・ザムルーズなど著名な畑を持ち、繊細の中に濃厚で偉大なワインを生み続けるドメーヌです。

★シャンボール・ミュジニーのページはこちら。

シャサーニュ・モンラッシェ村 & フィリップ・コラン

コート・ド・ボーヌの C

Cote Beauneでブルゴーニュの白ワイン三大産地のひとつにChassagne Montrachetがあります。
シャサーニュ・モンラッシェを中心に広がる生産者にColin一族がいます。
シャサーニュ・モンラッシェからサン・トーバンを世に広めた生産者など数多く、希少生産者としても名高いドメーヌもあります。
Michel Colin Deleger(ミシェル・コラン・ドレジェ)、Philippe Colin(フィリップ・コラン)、Joseph Colin(ジョゼフ・コラン、 Bruno Colin(ブリューノ・コラン)、Piere Yves Colin(ピエール・イヴ・コラン)、Marc Colin(マルク・コラン)など、一族でブルゴーニュの白ワインと言えば、必ず出てくる一族です。

☆生産者一族の一覧はこちら。

ラ・シャブリジェンヌ & シャブリ地区

北の C

ブルゴーニュで忘れていけないのは北にあるChablis(シャブリ)です。
日本が輸出国として3位になるくらい日本人はシャブリが好きです。
シャブリの基盤とも言っていい共同組合のLa Chablisienne(ラ・シャブリジェンヌ)があります。
およそ300名お組合員、シャブリ全体の1/4ほどの生産者が加盟する協同組合で、約100年前の経済危機に直面した地区の生産者が設立しました。
シャブリを味わいたければ、まず試してもらいたいワインです。

☆シャブリ地区のページはこちら

自宅にあるカミュのシャンベルタン1999 マグナムボトル & シャンベルタンの畑

如何でしたでしょうか。
様々な 【C】 があるブルゴーニュワインの中でお好みのアルファベットを探してみても楽しいかもしれませんね。
ちなみに私のCは、Camus Pere&Fils (ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス)です。
まだ資格を取りたての時に、先輩ソムリエと打ち上げの際にカミュのシャンベルタン1999マグナムボトル をブラインドで飲ませてもらいました。
色合いは濃くなく、ほとんどの先輩ソムリエがニューワールドかな?と言ってました。(あの時代のニュージーランドのピノ・ノワールは色合いが淡い印象でした。)
でも、色合いは淡くても、本当の旨味を感じたのを今も覚えています。(今もボトルは自宅にあります。)
時代に流されない。50年以上変わらない生産方法と味わいは常にワインを造り続けるユベール・カミュのこだわりを感じるワインです。
皆様探してみて下さい。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。