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ブルゴーニュ地方 気候と特徴

ブルゴーニュ地方 気候と特徴

コラム | 2024年3月15日 | ソムリエ吉間

少し前ですが、気温の上昇で野菜が予想以上に大きくなり、価格が下がっている。
そんなニュースが流れていました。
でも、雨の予報でまた変わるかも。。非常に不安定な気候。
日本ならでは?三寒四温に体調崩されてないでしょうか。

ブルゴーニュワインも農産物ですので、日本と同じように天気で大きく状況が変わります。
今回はブルゴーニュ地方の気候と特徴を書きたいと思います。

黄色いラインが【ワインベルト】 ※イメージですので正確な数値のラインではありません。

~世界のワイン産地の気候~

まずは、世界の著名生産国は【ワインベルト】と言われる2つのラインに入っています。
社会で習ったような名前ですが、北緯30~50°と南緯20~40°このラインに入っている国や地域が、ブドウ栽培に適した場所と言われています。
年間平均気温、日照時間、年間降雨量などの数量が範囲内の地域です。
北はフランス、イタリア、アメリカなど有名国が含まれますが、日本もこの中に入ります。
南は、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、注目の南アフリカなど、いわゆるニューワールドと呼ばれる産地が多く含まれます。

~ブルゴーニュの気候~

ブルゴーニュ地方は半大陸性気候
フランスの中央から北よりの北東部に位置します。
年間の気温差や昼夜の温度差が大きく、乾燥しているのが特徴です。
北部にあるシャブリ地域がもっとも寒く、南に行くと暖かくなります。

~ブルゴーニュは寒い!?~

経度は46-48度 日本で言うと稚内よりさら北です!
そら寒い!!
7月から8月にかけて平均気温は20℃前後。
ボルドー地方で、旭川ぐらいです。。
フランスの主な著名ワイン産地は寒いんです。

では、なぜブドウが熟す??
日本と違い湿度が低く乾燥している気候の中で、斜面などを利用し日照量をキープ。
水捌けがよい土壌奥深く根を入れ、剪定によりブドウの収量を減らすことで、一粒一粒しっかりしたブドウが造られます。
ですので、冬の時期から次のブドウの収量などを決める。
前回のコラムにも書いてますが、生産者は一年中ブドウの樹と向き合っています。
★ 前回のコラムはこちら ☆

斜面上部は広域から村名クラス。 水捌け、日当たりが最も良い中腹がグラン・クリュとプルミエ・クリュ。 下部は村名クラスから広域などの畑が広がります。

~ブルゴーニュの土壌~

日本の土壌と違い、ブルゴーニュの地層は、砂利などなる石灰質土壌が主です。
水捌けがよく、他の野菜や穀物が育ちにくい土壌。
日本は主に火山性粘土質土壌。
そこに数千年前にブドウを植えて、細かい地層を見抜き、世界屈指のワイン産地にした人々はすごいですね。

ここ数年の異常気象、春霜や豪雨によって生産者は色々対策を行っています。
コスト増加で、ワインの価格も上がってしまってますが、1年かけて造られたワイン。
是非、ゆっくり味わいたいですね。

春霜などの対策に、焚き火などでブドウの樹を守ります。
顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。