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歴史ある偉大なモレ・サン・ドニの生産者【ドメーヌ・デ・ランブレイ】

歴史ある偉大なモレ・サン・ドニの生産者【ドメーヌ・デ・ランブレイ】

コラム | 2024年5月10日 | ソムリエ吉間

ワインと出会って25年、まだまだ勉強中ですが、個人的にも好きなブルゴーニュ。
ブルゴーニュワインに今携わっていることに感謝ですが、ブルゴーニュの中でも、個人的に1番好きな村は、モレ・サン・ドニです。

偉大なジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーに挟まれて、なぜか評価が低い気がする。
小さな村ですが、グラン・クリュは3割近くあるのに、、、プルミエ・クリュもいっぱいあるのに、、

ホテル時代、ソムリエ資格を取る前に上司に飲ませてもらって感動したワインは、デュジャックのワイン。
神戸のレストラン時代に自信ももって出したのも、リニエ・ミシュロのワイン。
クリマを運営しながら、これは間違いなく飲んでもらいたいのは、ポンソのワイン。
どれもモレ・サン・ドニの生産者です。
そして今回、ようやく手に入りクリマ初掲載で販売できる嬉しいワインは、ドメーヌ・デ・ランブレイのクロ・デ・ランブレイ。
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年3つ星生産者であり、長い歴史の中で進化し続けているドメーヌです。

Clos des Lambays

ドメーヌ・デ・ランブレイのフラグシップである特級畑クロ・デ・ランブレイ。
この畑の総面積8.84haのうちの約8.7ha、つまり全体の約99%の土地を所有しています。

残りの畑を所有するのは、ドメーヌ・トプノ・メルムが所有していますが、昔は野菜畑だったとのこと。
1974年からブドウが再び植えられていますが、1ウーヴレ(0.0428ha)以下の面積のため、毎年半樽か1樽のワインだけが造られているようです。
ほぼモノポールと言っていいワインです。

2019年 支配人兼醸造責任者に就任したはジャック・ディヴォージュ氏

600年以上、進化し続ける特級畑 『クロ・デ・ランブレイ』

非常に歴史は古く、1365年にはシトー会修道院には「Cloux des Lambrey」の名前で記録が残るほど歴史があり、400年以上修道院によって守られいました。
ですが、偉大と言われながらもフランス革命期には所有者は74人まで膨れ上がり、評価もAOC制定時にはプルミエ・クリュ止まりでした。

徐々に統一化が進み、1979年にオーナーとなったサイエ家です。
抜本的な畑の改革を行うためINAO(国立原産地名称研究所)で働いていた、栽培と醸造のスペシャリストのティエリー・ブルーアン氏を醸造長に呼びます。
改革の結果、1981年にはプルミエ・クリュからグラン・クリュへ昇格させます。

2014年からLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)がオーナーになり、ティエリー氏は2016年まで貢献します。
2017年、2018年とドメーヌ・クロ・ド・タールの総支配人だったジャック・ディヴォージュ氏が支配人兼醸造責任者に就任。
ティエリー氏の下で研修を受けていたジャック氏は、時代の人気スタイルに流されず、師事していたティエリー氏のスタイルを引き継ぎます。

2019年からはジャック・ディヴォージュ氏が支配人兼醸造責任者に就任。
さらなる改革にビオディナミ農法の取り入れや、クロ・デ・ランブレイの区分をより細分化し、それぞれの区分別の栽培管理や醸造などを行うことで より品質の向上に努めています。

コート・ドールの中心 “ザ・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール”

モレ・サン・ドニのワインは、昔は両隣の2つのどちらかを名乗って売られていた時代があります。
ジュヴレ・シャンベルタンよりは、、シャンボール・ミュジニーよりは、、と今も劣っているかのように比べられます。
ブルゴーニュのピノ・ノワールと言えば、華やかで香りよく、時に力強くコクがあり、酸とのバランスが良い。
それをすべて持っているのが、コート・ドールの中心にあるモレ・サン・ドニであり、これぞブルゴーニュのピノ・ノワールと言えるワインかと私は思っています。

その中で、クロ・デ・ランブレイは最上級のワイン。
しなやかで気品な香りも持ちながら、力強さや深みを兼ね備えたワインです。
近年の値上がり前の価格で仕入れた5つのヴィンテージ。
醸造責任者も異なる面白いヴィンテージたちです。
是非、お好みのワインを味わってください。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。