コルトンでも東向きの斜面中腹に位置し、クロ・デュ・ロワとともに優れた区画とされるブレッサンド。
クロ・デュ・ロワほど厳しいタイプではなく、リッチでふくよかなボディを特徴とするエレガントさ。
ラズベリー、グロゼイユ、ダークチェリー、カシスなど赤い果実、黒い果実の香りが混ざり合い、トロ・ボーらしさが前面に出ている。
※インポーター資料より。
トロ・ボー / Tollot Beaut
ヴィンテージにブレがない。果実味と丸いタンニンの定番アイテムにしたいドメーヌ。
目立たないショレイ・レ・ボーヌの生産者ですが、特級畑も所有する偉大まドメーヌです。
1921年にすでに元詰めを始めており、ドメーヌがある通り名は、リュー・アレクサンドル・トロ。
アレクサンドルは今のドメーヌを慶する一族の祖先にあたり、ショレイ・レ・ボーヌの村長を努めていた人物。
そのアレクサンドルの妻オーレリー・ボーと両家の姓が合わさりトロ・ボーとなっています。1990年代までジャック、アラン、フランソワの三兄弟に運営されていましたが、
今はそれぞれの子供たち、ジャン・ポール(アンヌ・グロの夫)、オリヴィエ・ナタリーが手掛けています。ブドウ畑は施肥をせず、夏季剪定により収量調整。
赤ワインの造りは手摘みしたブドウを除梗ののち、コンクリートタンク、またはステンレスタンクを使用して発酵します。。
最初の数日はルモンタージュを行い、その後は日に2回のピジャージュ。樽に移します。新樽率は村名が1/4、1級が1/3、特級が50%となるが、パワフルなアロース・コルトンはワンランク引き上げて村名で1/3、1級で50%です。
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このドメーヌのコルトン・シャルルマーニュは、東側斜面の頂上、ル・コルトンに植えられたシャルドネで、50%の新樽を含み樽発酵、樽熟成で造られます。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
アロース・コルトン / Corton
3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトン。
ラドワ・セリニ、アロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレスの3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトンです。
コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュでもあり、周囲から独立した島のような丘で、東から南向きで赤ワイン、南から西側で白ワインが産出されます。栽培の歴史は古く、教会前の石垣で囲まれた“クロ・デュ・シャピートル”はコート・ド・―ルでもっとも古いクリマのひとつでもあります。
標高が250~330mの範囲にかけて、最大規模のグラン・クリュ畑が取り囲む地域です。土壌は村によって様々ですが、赤褐色で珪質石灰岩あるいはカリウムとリン酸を豊富に含む土壌です。