シュヴァリエの西側上部、東向き斜面。
この丘の中腹に位置するワイン。
ファビアン・コシュ / Fabien Coche
家系は全て名門のムルソーの老舗生産者。
アラン・コシュ・ビズアール氏の父、ジュリアン・コシュ・ デュボー氏が1940年に興したドメーヌ。
ムルソー村で有名なドメーヌ・コシュ・デュリのフランソワ・コシュ・デュリ氏は、従甥にあたります
(アラン氏の父親とフランソワ氏の祖父が兄弟)。3代目で、1973年生まれの長男ファビアン氏が、1998年のヴィンテージから栽培・醸造の一切を任されるようになり、一躍時のドメーヌとなります。
2012ヴィンテージより、コシュ・ビズアールから、ファビアン・コシュと名称が変更となりました。白ワインはアリゴテ以外で樽発酵樽熟成。
赤ワインは、ステンレス発酵ののち、樽熟成(平均12ヶ月間)を行います。
新樽率はACブルゴーニュ5%、村名15~20%、1級20~25%となっています。これから価格が上がっていく、コシュ・デュリ氏の血縁ドメーヌ。今押さえておきたいムルソーの造り手です。
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2017年から完全にビオロジック&ビオディナミ農法に転換しています。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。