シャブリを伝承するフェーブル家若き才能で表現するテロワール
【土壌】
グラン・クリュの北側、フォントネ=プレ=シャブリ村の周辺に32haの自社畑を所有。
20区画に分けて収穫し別々に醸造。キンメリジャン粘土石灰岩土壌。【ブドウ品種】
シャルドネ(1960年~2013年に植樹)5,700~9,000本/haの植樹密度
(ブドウ樹の仕立てにより異なる)【醸造】
グラヴィティ・フローで醸造。ゆっくりと2hかけて空気圧搾。約10℃のタンクで澱を沈殿させ上澄みのみを取る。
発酵(MLF)後、澱と共にステンレスタンクで約10か月熟成。【生産量】
120,000本
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ジュリ・フェーブル / Julie Fevre
シャブリを伝承するフェーブル家から、若き才能を発揮する生産者。
200年以上受け継がれるシャブリの名門フェーブル家。
ワイン生産者の両親ナタリー&ジル・フェーブルの娘として、ワインと共に育ったジュリ女史。トゥールーズにて農学修士号、ディジョン大学にてワイン醸造学のディプロマを取得します。
2016年から故郷にて、テロワールを反映するワイン造りを行っています。「最高品質のワインは、ワイナリーの中ではなく、ブドウ畑から生まれる」との考えの元、受継がれる土壌を守り続ける自社畑は有機栽培に徹しHVE(LEVEL3)を取得。
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古樹は樹齢70年以上にも及びます。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
シャブリ / Chablis
辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取った産地
パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。
シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。
辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。
キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない地域になっています。