女性的なジュヴレ・シャンベルタン
1960年に植樹されたこの土壌は、茶色のカルサイトと石灰岩の破石に覆われたマールと大地からの赤いシルトが混ざる土質です。
低温でマセラシオン後、天然酵母で発酵。
ヴィンテージの個性に応じてピジャージュを行います。
60~70%全房発酵。熟成は樽(新樽35~40%)で16~18ヶ月。
清澄やろ過は行わず、月齢カレンダーに従って瓶詰めしています。一般に男性的と言われるジュヴレ・シャンベルタンですが、このワインは際立って洗練された女性的な個性をもち、芳醇なタンニンが感じられます。
-
エレスティン・マッツィーニ / Heresztyn Mazzini
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年掲載生産者。夫婦二人三脚で、コート・ド・ニュイの個々のテロワール、クリマを忠実に表現。
エレスティン・マッツィニはブルゴーニュ出身のフローレンス・エレスティンとシャンパーニュ出身のシモン・マッツィニの夫婦がフローレンスの両親が持っていたドメーヌ・エレスティンを2012年に引き継ぎ設立したドメーヌです。
10年間、家族のもつジュヴレ・シャンベルタンの畑で働いた後ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニーに広がる5.5ヘクタールの畑でワインを造り始めました。
コート・ド・ニュイの個々のテロワール、クリマを忠実に表現し、ヴィンテージによっては全房発酵でストラクチャーや滑らかさを与えています。
生産者ページはこちら
全てのワインにアルデアシール社のクロージャーを使用しています。
- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
ジュヴレ・シャンベルタン / Gevery Chambertin
9つのグラン・クリュを擁する、力強い男性的なワインを生み出すブルゴーニュワインの王様
コート・ド・ニュイ地区で最大の面積を持ち、最も多く9つのグラン・クリュがある代表的な村です。
ニュイ地区でヴォーヌ・ロマネ村と人気を二分する村。芳醇で力強く男性的なワインとして有名です。集落の背後にある背斜谷を境に北部・扇状地・南部に分かれます。
北部にはクロ・サン・ジャックなど代表するプルミエ・クリュが多く、扇状地にはコミュナルが中心、南部には9つの全グラン・クリュが生産されています。
グラン・クリュは標高約260~300mの東向きの斜面に並んでいます。土壌は区画によって異なりますが、グラン・クリュは茶色い土壌に泥土や砂利質の蓄積物で斜面は粘土石灰質。プルミエ・クリュは茶色い石灰質、コミュナルは茶色のカルシウム質と石灰岩の土壌に斜面から崩れ落ちた蓄積物や平野部の赤い泥土に覆われた泥灰岩で、この小石が多い土壌はワインにエレガンスを与え、粘土と貝の化石を多く含む泥灰岩が、ワインにボディを与えてくれます。
ぶどうはピノ・ノワールのみ使用可能で、北に位置するブロション村の一部が含まれます。