土壌の変化がワインにも反映されており、丸みはやや少なくミネラルが骨格を生み出しています。
長い余韻と驚くほどの繊細さが特徴です。
※インポーター資料より。
ルーロ / Roulot
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2026年4つ星生産者。今や入手困難なムルソーのドメーヌ。
ムルソーの造り手として名高いルーロ家は1830年から始まるドメーヌです。
第一次世界大戦時、ポール・ルーロ氏が畑を改植、その息子であるギィ・ルーロ氏が1950年から1960年代に畑の拡張を行いました。彼の死後、この歴史あるブドウ畑とセラーはアメリカ人醸造技術者のTed Lemon氏により守られました。
1989年、ジャン・マルク・ルーロ氏の手にワイナリーが戻り、ルーロ家の手による経営が再開されました。ブドウの皮が健全な場合、圧搾前に破砕。破砕することにより、ブドウ果汁が緑色をおび切れ味のよい酸が得られます。
抽出は緩やかに丁寧に行い、クリーンで決してでしゃばることのない果実味のジュースを絞り出します。
また、新樽は村名ワインで20%以下、1級で25~30%を使用。彼は18ヶ月前後の長い熟成を好みます。
主にダミー社の大樽で1年間熟成させ、その後ステンレスタンクで7ヶ月ほど放置。
ワインは澱とともに寝かしているのでバトナージュ(澱攪)の必要がありません。彼のシャルドネがこんなにも舌に滑らかにのり、「シルク」と表現できるほどに美しいのは、このステンレスタンクでの8ヶ月間でワインの質感に大きく変化が生み出されるからと考えられています。
老舗ムルソーの造り手と肩を並べる入手困難なドメーヌです。
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2000年からビオロジック、2012年からビオディナミを実践しています。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。


