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ウィリアム・フェーブル / William Fevre
ピュアでエレガントなシャブリを生み出す、グラン・クリュ最大所有を誇るシャブリの名門。
1850年創設、100年後の1950年にウィリアム・フェーブル氏が相続して以降、積極的に畑を買い増し47haまでに拡大。
現在は約78haにまで規模を広げ、そのうち15.2haはグラン・クリュというシャブリの中で最大面積のグラン・クリュ保有を誇ります。
また、シャブリ生産者組合の理事長として、フランス国外で造られる白ワインのシャブリ名称の乱用禁止や、キンメリジャン土壌でない土地のシャブリ名使用反対なども行ってきました。
1998年にはフェーブル氏が引退し、跡継ぎがいなかった為、名門ブシャール・ペール・エ・フィスで成功していたジョセフ・アンリオ氏へゆだねます。
醸造責任者には同じくブシャールで活躍していた若き醸造家のディディエ・セギエ氏を登用、収穫のわずか1週間前に抜擢されたばかりでしたが、それまで機械で行われていた収穫を手摘みに急遽変更するなど、いくつもの改革を行っています。現在、所有畑は80もの区画に分けられています。
収穫のタイミングや醸造方法、熟成までその区画ごとに細かく管理を行っています。
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全て手摘みで収穫し、シャブリらしい‘’フレッシュ感‘’を残すため、新樽はほとんど使用せず造られています。
- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
シャブリ / Chablis
辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取った産地
パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。
シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。
辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。
キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない地域になっています。