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クリストフ・ブリチェック / Christophe Bryczek
バチカンの洗礼を受けたモレ・サン・ドニの生産者。十数年の熟成を可能にする凝縮感と芳醇な香りが特徴。
ポーランド生まれの彫刻家、ジョルジュ・ブリチェック氏が戦禍を逃れるように単身渡仏したのが1938年。
ブルゴーニュ生産者として修行を始め1953年創設されました。1983年に引退後、長男エドゥアール氏が引き継ぎ、2003年より彼の息子クリストフが3代目当主としてドメーヌを引き継ぎます。
ブリチェック家はバチカンの洗礼を受けており、ワインカーヴは協会のように装飾が施されています。凝縮感のある味わいと芳醇で強烈な香りを持つワインは十数年の熟成が十分に可能です。
クリストフ氏の代になり、エレガントなスタイルへと変わりつつあり、新たに多くのファンを世界中で増やしています。栽培は、基本的にビオロジック栽培で有機肥料を使い、除草剤などの科学的なものは使いません。
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細やかな剪定と芽掻き作業で収量を制限します。(一株あたり6~8房)
収穫は手作業で行い、傷つけないように小箱を使い、古樹のぶどうをふんだんに使いながら古典的な醸造方法でワインが造られて行きます。
濾過はしません。
- Vintage 2020
2020年は、最も早くに生育がはじまったヴィンテージ
冬が暖かく、自然にぶどう樹の発芽も早く確認されます。5月の霜の被害もあまり出ず、5月半ばから気温が上昇し夏になっても例年を超える暑さがより生育を早めていきます。白ワインは素晴らしいアロマ、赤ワインは濃縮感を感じられるヴィンテージです。
モレ・サン・ドニ / Morey Saint Denis
個性豊かな村に挟まれた小さな村。グラン・クリュが3割を占めた隠れた銘醸地。
南北に広がるコート・ド・ニュイ地区のほぼ中心に位置する村です。
中世から評価が高かった村ですが、2つの有名な村に挟まれ、原産地呼称制度が出来る前は、その2つの村名でワインが販売されていました。修道院や領主が発展させた畑が多く、当時の名前のクリマも残っています。栽培区域の標高は250~350mでグラン・クリュは県道の西側、東向き斜面の中腹に位置します。
小さな村ですが、グラン・クリュの栽培面積の割合が多く、プルミエ・クリュ畑はひとつひとつが小さいのが特徴です。土壌はジュラ紀中期の石灰岩、粘土石灰岩が広がり、村の下方の斜面は、泥灰岩が多くなります。