果実味たっぷりの素直に美味しいワイン
畑はぺルナン・ベルジュレス側の斜面上部に位置する、粘土質の強い赤い土。
しかも南向きということも奏功して、果実味がたっぷり感じられます。
さらにはタンニンによるストラクチャーもしっかりとしていて、素直に美味しい、サヴィニー・レ・ボーヌの赤です。
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シモン・ビーズ / Simon Bize
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。夫人の千紗女史に託されたサヴィニー・レ・ボーヌの生産者。
ドメーヌの創設は1880年、初代シモン・ビーズがわずかばかりのぶどう畑からスタートさせます。
1972年に引き継いだのが4代目パトリックでしたが、61歳の若さで他界し、以降は夫人の千砂さんとドメーヌ・ジャン・グリヴォに嫁いだ妹のマリエル女史に委ねられています。2008年から、千砂さんの進言によりビオディナミ農法を採用します。
子育ての過程でシュタイナー教育に興味をもった千砂さんが、シュタイナーの理論が農業とも結びついていることを知り、アンヌ・クロード・ルフレーヴによるビオディナミの勉強会に出席したのがきっかけです。ワイン造りは今も昔も変わらず、白ワインは収穫後、ブドウをただちに圧搾し、12時間のデブルバージュし小樽に移して発酵。
クリマに応じて6~12ヶ月の樽熟成を行います。新樽率は15~30%と比較的少なめで、古い樽は5年ものまで使用。
バトナージュは機械的には行わず、各樽の状態を見て判断します。赤ワインの醸造も古典的で、基本は100%全房です。
近年の例外は成熟の難しい区画のブドウを除梗した2007年と、大雨や雹に祟られ完全除梗を決断した2013年のみです。
発酵には木桶を使い、柔らかな抽出のためピジャージュは足。
その後、樽に移すが新樽率はきわめて低く、まったく新樽を使わないキュヴェも多くあります。
収穫翌年の1月~3月にかけてすべてのワインを瓶詰めします。比較的マイナーであるサヴィニー・レ・ボーヌですが、繊細で香りが華やかな印象の赤ワインは、食事に合わせると非常にマリアージュします。
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女性醸造家の優しいワインを是非、お食事とお楽しみ下さい。
- Vintage 2014
2014年は、優良なワインの年
素晴らしい春の気候にて開花時期は順調でしたが、6月28日の大嵐でこの年も雹の被害を受けます。冷涼な夏でぶどうは健康でよい状態に戻り白ワインは優良なヴィンテージに、赤ワインもオウトウショウジョウバエが発生し被害を受けましたが、選果台で取り除きよりいいぶどうでワインが出来たヴィンテージになりました。
サヴィニー・レ・ボーヌ / Savigny les Beaune
長熟としなやかな赤ワインを生み出す産地
コート・ドールでは珍しい東向きに大きく開けた半円形の土地で、左岸は南東から真南、右岸は北東から東向きの扇状地の両斜面に畑があります。
また幹線道路の国道から集落が東に離れています。斜面の母岩は下部が石灰岩、上部が泥灰岩で構成されており、石灰質による沖積土砂利が多く、扇状地は水はけに優れています。
生産量のほとんどが赤ワインで、斜面のワインは長熟で、他は優しくなめらかな味わいのワインが生まれます。