アントワーヌ・ジョバール / Antoine Jobard
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。凛としたミネラルから生まれるエレガントなムルソーの造り手。
ふくよかで若いうちから楽しめるムルソーが多くなった最近の中で、ミネラル・エレガントさが際立つムルソーがこちらのドメーヌです。
父から息子アントワーヌの時代に変わり、長熟という父のポリシーを尊重しつつも、果実味を充実させ早くからでも楽しめるワインへと少しずつ変わってきています。
ドメーヌ名も2002年にはフランソワ・エ・アントワーヌ・ジョバール、そして2007年以降はアントワーヌ・ジョバールへと変わりました。
開くのに何年もかかったフランソワ時代と比べれば、はるかに寛容になったとはいえ、アントワーヌ・ジョバールのムルソーは際立つミネラルに緊張感がともなうエレガントなスタイルとなっています。所有する6haの畑ではすべてシャルドネを栽培。
承認は得ていませんが、事実上ビオロジックであり、科学合成された物質は一切使用していません。小樽発酵で新樽率は15%ほどです。
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樽熟成は18ヶ月ですが、年によっては2年近く寝かせるときもあり、先代の教えも継続しています。
- Vintage 2017
2017年は、ブルゴーニュの一人勝ち?素晴らしいヴィンテージ
気候の変動が多く、4月末のフランス全土の寒波によってほどんとの地域で被害が出ますが、ブルゴーニュは免れます。糖度と酸度、タンニン全てにおいて申し分ないぶどうができ、収穫量が減っていたブルゴーニュに光が戻ってきた年です。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。