ペルナン・ヴェルジュレス村内「アン・ビュリー」と呼ばれる区画は、コルトンの丘中腹に隣接する南?南東向きの恵まれた立地に位置します。
2000年および2001年に植樹されたシャルドネが、この地のテロワールを素直に映し出します。
畑は土壌侵食を防ぐため草で覆われ、ブドウ樹は高く広い列に仕立てることで、健全な生育と風通しの良さを確保。
浅い石灰質粘土土壌が、ワインに繊細さと芯のあるミネラル感をもたらします。
香りはフレッシュで力強く、柑橘や白い花に加え、ほのかにバニラのニュアンス。
口当たりはまろやかで心地よく、味わいはストレートかつ精緻に伸びていきます。
白い花や蜂蜜を思わせる豊かな果実味と、いきいきとした酸が美しく調和し、程よい熟成が全体に落ち着きと奥行きを与えています。
余韻には上品な広がりがあり、テロワールの個性を端正に表現した一本です。
アンリ・ノーダン・フェラン / Henri Naudin-Ferrand
女性醸造家クレールが導く、持続可能な哲学が息づくブルゴーニュワイン。
アンリ・ノーダン・フェランは、16世紀より続くブドウ栽培・ワイン造りの家系に端を発します。
現在のドメーヌの礎が築かれたのは1850年代、マニー・レ・ヴィレールに畑を取得したことによります。1991年、農業工学を学んだ三女クレール・ノーダンがドメーヌに参画。
当時は女性が継承する例が少なく、存続も危ぶまれていましたが、1994年に正式に当主となり、ドメーヌを新たな時代へと導きました。
彼女は数年にわたり醸造技術を追求し、「偉大なワインとは日々の絶え間ない努力の結晶である」という信念に到達します。ドメーヌは約21haを所有し、その80%はオート・コート等の地域アペラシオンに位置。
アロース・コルトン、ニュイ・サン・ジョルジュ、ラドワのプルミエ・クリュ、さらにエシェゾーのグラン・クリュも手がけています。
1961年のオート・コートのAOC制定以降、ドメーヌは大きく発展しました。現在は、伝統的スタイルの「ドメーヌ アンリ・ノーダン・フェラン」と、クレールの感性を反映したナチュラルな「クレール・ノーダン」の2つのレンジを展開。
畑ごとに区分され、持続可能な栽培の成果に応じて後者へ移行が進められています。栽培は除草剤を廃止、認証こそ取得していないもののビオロジックに準じた持続可能なアプローチを実践。
平均樹齢は約35年で、黒ブドウが65%、白ブドウは35%の栽培比率。
ピノ・ノワールを主体に、ガメイ、アリゴテ、シャルドネ、ピノ・ブランを栽培しています。醸造においてクレールは大きな改革を行い、すべてのポンプを廃止。ブドウへのストレスを減らし、より純粋でクリーンな果汁を得ています。
発酵は自生酵母で行い、亜硫酸の使用は極力抑制。
キュヴェによってはマロラクティック発酵終了まで無添加とするなど、自然な発酵を尊重しています。また、赤ワインではレンジごとにスタイルが異なり、「アンリ・ノーダン・フェラン」は除梗100%、「クレール・ノーダン」は全房発酵を採用。
後者はより繊細で立体的な香味を表現します。
清澄は行わず、必要に応じて軽い濾過、もしくは無濾過で瓶詰め。瓶内には適度に二酸化炭素を残し、酸化防止と熟成の安定を図ります。
さらに、マロラクティック発酵後にごく少量のSO2を添加することで、ワインの純度とテロワール表現を保っています。自然に委ねるだけでなく、常に状態を見極めながら最小限の介入を行う...その緻密なバランスこそが、クレール・ノーダンのワイン造りの本質です。
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- Vintage 2019
2019年、9のつく年はグレートヴィンテージ?低温と高温な1年
温暖な冬で生育が早くなると思われたが、大雨や6月の気温の低下で開花と結実が遅れます。夏は暑く9月の水不足にも見舞われ、前年より収穫は減少しますが、綺麗で豊かな酸と、ピュアなアロマが特徴になる9のつく年ならではの質の良いビンテージになりました。
ブルゴーニュ・コート・ド・ボーヌ / Bourgogne Cote de Beaune
ボーヌ地域のコミューン高地で造られるワイン
ボーヌのコミューン(村)の中で、斜面上方の標高300~370mに位置する区画で、A.O.Cボーヌには指定されていない区画のみです。プルミエ・クリュ、グラン・クリュは無く、赤と白が認められています。


