アラン・ユドロ・ノエラ / Alain hudelot-Noellat
若き後継者に引き継がれた至高のクリマを所有する大ドメーヌ。
ヴォーヌ・ロマネの至高のクリマを所有するドメーヌです。
1964年にシャンボール・ミュジニー出身のアラン・ユドロが、妻オディールと共にヴージョにドメーヌを構えました。
妻のオディールは、ヴォーヌ・ロマネの大ドメーヌ、シャルル・ノエラの孫娘で1978年に祖父の所有畑を1/4受け継ぎます。
その為、ドメーヌの多くの畑は、後にシャルル・ノエラを買収したドメーヌ・ルロワの区画と隣接しています。現当主は、孫のシャルル・ヴァン・カネット。
初代アランとオディールの娘の子供で1988年ランス出身。
18歳の時にドメーヌを継ぐように言われ、2006年にボーヌの醸造学校へ。
2007年には、ジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ・ジャン・ルイ・トラペで修行し、2008年にドメーヌ入りしています。栽培はリュット・レゾネですが、トラペの影響もあり、シャルル自身はビオディナミに関心を持っています。
2011年からは月のカレンダーにあわせて農作業を行っています。
醸造は、初代の時代は完全除梗でしたが、2011年に一部、2012年には全クリマにて20%全房醸造を行っています。
発酵槽は内側をコーティングした鉄製タンク。
10度の温度で8日間の低温マセレーションを行い、その後、最高温度を33度に調整してのアルコール発酵。
圧搾にはバスケットプレスを用い、0.8バールという低い気圧でやさしく搾ります。
樽熟成期間は比較的短く平均14ヶ月。2011年は果実味を生かすため、11ヶ月と短めに切り上げるなどしています。
新樽の比率は村名で20%、1級30~50%、特級50~60%。2005年から働く醸造長のヴァンサン・ミュニエ氏がいるとはいえ、
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5年弱で自分のスタイルを創り上げているシャルルには、フランス本国での評価も高く、
初代と変わらない人気のドメーヌです。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。