このカステの畑はモンラッシェと同じ斜面の延長線上にある区画。
傾斜が強く、浅い表土のため石灰岩が露出し水はけが良い為、根が深くなり土壌のミネラルを潤沢に吸い上げる。
白い花や柑橘系のアロマ。軽やかな果実味。
※インポーター資料より。
マルク・コラン エ・セ・フィス / Marc Colin et Ses Fils
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。サントーバンを広めた第一人者。
コラン一族のひとりで、サントーバンを世に広めた代表するドメーヌと言って過言では無い、偉大なドメーヌがマルク・コランです。
1944年生まれのマルクは1970年、26歳の時にドメーヌを創設しました。当初はサントーバンとシャサーニュ・モンラッシェに6haの畑をもつのみでしたが、80年代から90年代にかけて畑を広げ、サントーバン、シャサーニュ・モンラッシェのほか、ピュリニー・モンラッッシェとサントネイにも畑をもち、26のアペラシオンを手がける大ドメーヌになっています。
マルクが2000年前半に完全引退し、子供のうち三男ダミアン、長女カロリーヌの2人に現在の運営を任せています。
(相続当初に長男ピエール・イヴは独立し、2017年には次男ジョゼフも独立しています)ブドウ栽培はリュット・レゾネで一部実験的にビオロジックが行われており、2000年代に入り、フランスではぶどう栽培の現場にリュット・レゾネと呼ばれる減農薬農法が導入されるようになりました。
畑の土壌の状況により、必要な時だけに化学肥料や農薬を使用するというもので「マルク・コラン」でもその流れを取り入れています。そればかりではなく、一部のぶどうは実験的にビオロジック(有機農法)で栽培されています。
醸造の際に使われる酵母が自然のものであるため、より複雑な香りを生み出すと言われているだけに試みる価値は十分にあります。また、1998年ヴィンテージからは、ネゴシアンブランドとしてマルク・コラン・エ・セ・フィスを立ち上げ、コルトン・シャルルマーニュやバタール・モンラッシェなどの特級畑や、自身のテリトリー内のポートフォリオを更に追加しています。
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ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、ムルソーに囲まれ、影になりがちですが、この小さな村から産み出されるミネラルと旨味は是非飲んで頂きたい村、ドメーヌです。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
サン・トーバン / Saint Aubin
銘醸地に挟まれた、隠れた名産地。
ラッシェ山とシャサーニュ・モンラッシェ村の集落から国道を山間に進んで行き、左手90度カーブするとサン・トーバンの集落が見えてきます。シャサーニュ・モンラッシェ村からひと山越えた裏手にあるイメージです。
クリマは主にラッシェ山の斜面、国道の左側斜面にあり、グラン・クリュのモンラッシェの延長にあり、ガメイ集落まで南東から南西向きにあります。サン・トーバン集落の先にある東から南東向きにある右岸がもう一つのクリマで標高は高いところで450mにもなります。左岸は石灰岩と泥灰岩の層が重なり、右岸は泥灰石灰岩を母岩として表面に粘土質と泥土質が混じっています。
白ワインの生産地に近いが、赤ワインも生産しておりタンニンの引き締まったエレガントなワインを産出します。