樽と果実味が見事に調和するエレガントワイン
ジュヴレ・シャンベルタン村の中心に位置する高い石垣に囲まれた単独所有畑「クロ・デ・メーヴェル」。
フルーツコンフィや、ほのかなスパイスの香りが感じられ、シルクのように柔らかいタンニンにより質感は滑らかで繊細です。
ミネラルもしっかり健在し、わずかに感じる樽のニュアンスが果実味と見事に調和しバランスのとれた非常にエレガントな仕上がりとなっています。
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ピエール・ジュラン / Pierre Gelin
完全ビオロジックに転換、フィサン随一の歴史ある一族。
1925年にピエール・ジュランが開拓した所有地は、1969年よりステフェンが経営し、現在はピエール・エマニュエルが継承しています。
フィサンを拠点にジュヴレ・シャンベルタンの畑も所有しています。フィサンのモノポール「クロ・ナポレオン」は1955年にピエール・ジュランが畑を買った際には、驚くべきことに休閑地で、約5年近くかけ開懇がなされ、ぶどうが植えられています。
それ以降は植替えを行っていない為、樹齢50年以上になっています。現当主は、とりわけ農法に細心の注意を払っており、減農薬栽培を採用し、全て自然肥料(有機農法により)を使用、最適な品質と熟成度合のぶどうを得るために、芽掻きの厳選、手作業による葉摘みも行っています。
環境に配慮し、耕運機洗浄には回収した雨水を使用、醸造所にも汚物排除システムも設置し、醸造廃水の公共下水への流入を防いでいます。醸造は伝統を重んじながら、絶えず品質向上を求め進化し、ワインは20~22ヶ月オーク樽にて熟成。
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自社で瓶詰めを行い、セラーにて1~2年寝かせた後に出荷、販売をします。
- Vintage 2019
2019年、9のつく年はグレートヴィンテージ?低温と高温な1年
温暖な冬で生育が早くなると思われたが、大雨や6月の気温の低下で開花と結実が遅れます。夏は暑く9月の水不足にも見舞われ、前年より収穫は減少しますが、綺麗で豊かな酸と、ピュアなアロマが特徴になる9のつく年ならではの質の良いビンテージになりました。
ジュヴレ・シャンベルタン / Gevery Chambertin
9つのグラン・クリュを擁する、力強い男性的なワインを生み出すブルゴーニュワインの王様
コート・ド・ニュイ地区で最大の面積を持ち、最も多く9つのグラン・クリュがある代表的な村です。
ニュイ地区でヴォーヌ・ロマネ村と人気を二分する村。芳醇で力強く男性的なワインとして有名です。集落の背後にある背斜谷を境に北部・扇状地・南部に分かれます。
北部にはクロ・サン・ジャックなど代表するプルミエ・クリュが多く、扇状地にはコミュナルが中心、南部には9つの全グラン・クリュが生産されています。
グラン・クリュは標高約260~300mの東向きの斜面に並んでいます。土壌は区画によって異なりますが、グラン・クリュは茶色い土壌に泥土や砂利質の蓄積物で斜面は粘土石灰質。プルミエ・クリュは茶色い石灰質、コミュナルは茶色のカルシウム質と石灰岩の土壌に斜面から崩れ落ちた蓄積物や平野部の赤い泥土に覆われた泥灰岩で、この小石が多い土壌はワインにエレガンスを与え、粘土と貝の化石を多く含む泥灰岩が、ワインにボディを与えてくれます。
ぶどうはピノ・ノワールのみ使用可能で、北に位置するブロション村の一部が含まれます。