- ※画像は2020年のボトルです。
いきいきした新鮮な果実
新鮮な果実と白い花の香りが特徴。
いきいきとして、すっきりとした味わいです。
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ルイ・ラトゥール / Louis Latour
歴史あるブルゴーニュ屈指の大生産者。
1731年にコート・ド・ボーヌでぶどう畑を所有し、栽培と樽づくりをスタートさせます。
1797年には醸造家かつネゴシアンとして創業。
4代目当主の時には、フィロキセラで壊滅したピノ・ノワールの樹があったコルトンの丘にシャルドネを植え、コルトン・シャルルマーニュを誕生させます。現在はグラン・クリュを最大規模で所有するブルゴーニュ屈指の造り手です。
ブルゴーニュの偉大なワインの誕生は、熟成のため約12ヶ月もの時間をともにする「樽」の品質に大きく関わっています。
ルイ・ラトゥールもその重要性を十分に認識し、自社で樽工場を所有しています。
樽づくりは、今日でも決して機械化されることなく、熟練した職人によって手作業で行われており、その卓越した技術と知恵は、父から子へ脈々と受け継がれ、ワインの品質を支える財産となっています。
そしてその樽は現在、毎年2,000樽以上も生産されており、半数が品質の高さから、世界の名だたるワイナリーに輸出されています。同様にワインの顔となるラベルもワイナリーに併設された印刷所で、1世紀以上もほとんど変わることのないデザインで印刷されています。
このことからも“商品に関わるものは自らで”というこだわりの哲学は、時代を超えて堅持されていることが伺えます。白ワインは完全に熟してから収穫し圧搾前に破砕します。
澱引きせずにタンクで発酵させ、発酵終了後にバトナージュをせず樽に移します。
ドメーヌものは新樽100%です。
赤ワインは除梗・破砕後に短期間で果皮発酵させて樽に移し熟成させます。
白に比べると赤ワインの新樽率は少し低いが、樽に入れる期間は長くしています。ルイ・ラトゥールと言えば、コルトン・シャルルマーニュですが、グラン・クリュのシャンベルタンも所有、ロマネ・サン・ヴィヴァン0.76haは伝統的に馬で耕作しています。
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6代目の時代にはブルゴーニュ以外の地域に着目し、南フランスのアルデッシュやヴァールでもワイン造りをスタートしています。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
シャブリ / Chablis
辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取った産地
パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。
シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。
辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。
キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない地域になっています。