113号線より西の斜面は類まれなる白の畑が連なりますが、東に行くほど粘土質の割合が増して赤ワイン向きになります。
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ジル・ブートン / Gilles Bouton
フランス国内70%以上。サン・トーバンの小さな生産者。
5代目ジルは、畑やカーヴが遊び場で育った子であり、醸造学校を卒業後にすぐドメーヌに入ります。
10年間、祖父の下で修行し意欲的にドメーヌ経営に参加しています。
フランス国内の顧客やレストランをメインに行っており、日本ではまだまだ認知度が高くない家族経営のドメーヌです。1995年からリュット・レゾネを採用し、よりナチュラルでピュアなワインを造っています。
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- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
シャサーニュ・モンラッシェ / Cassagne Montrachet
白と赤、どちらも産出する銘醸地。
1879年に村名をシャサーニュ・ル・オーからシャサーニュ・モンラッシェ村に改名した村で、白ワインのイメージが強いですが、良質な赤ワインも産出する名産地です。
栽培面積も白ワインが約65%で赤ワインが35%と赤ワインが意外に多く、サントネイ村に抜ける県道113号の斜面下部は赤ワインに、斜面上部は白ワインに向いているなど言われています。ピュリニー・モンラッシェにまたがるグラン・クリュをあわせて3つあります。土壌は石灰岩で形成さえた母岩は、石灰質と粘土質、そして酸化鉄を豊富に含んだ泥土蓄積物で覆われています。
表土に散らばる小石は輻射熱の効果があり、水はけもより土壌になっています。