モレよりも石灰質の多い土壌で、ボンヌ・マールの斜面下のモレ側からシャンボール村の中心部にかけて所有した畑から生まれます。
-
アルロー / Arlaud
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。モレ・サン・ドニから生まれた、天才醸造家と言われる百年にひとりの逸材。
モレ・サン・ドニ村にあり、父親のエルヴェ・アルロー氏が70年代から元詰をしている老舗ドメーヌ。
1998年に若きシプリアン・アルロー氏が実質的にドメーヌの運営を始めてから頭角を現しました。シプリアン氏はアンリ・グージョや南アフリカ、ニュージーランドで研修しています。
弟のロマンと妹のべルティーユが2004年から加わり、現在15hまで拡大しています。1998年から除草剤をやめ、2004年にはビオロジックに転換、2009年にはビオディナミと移行しています。
妹のベルティーユが3歳から馬に乗っており、馬での耕作を提案。トラクターではわからない土の状態を理解し、土を踏み固めない耕作がよりテロワールを表現できています。
醸造はSO2を極力最小限しか使用しないスタイルを採用している為、ピノ・ノワール種のピュアな果実味をダイレクトに味わうことができます。振動式の選果台で徹底したぶどうの選別を行い、100%除梗と発酵前の低温浸漬、ルモンタージュ。
過度な抽出を避け、格付けやヴィンテージにより新樽を30~60%で樽熟成しています。ジプリアン氏の品質に対するこだわりの一環として、基準に満たないぶどうや樽は全てネゴシアンに売却し、
生産者ページはこちら
必然的に最高水準のものだけが瓶詰される仕組みになっています。
モダン・クラシックと呼べる醸造で、今後の飛躍が楽しみな3兄弟のドメーヌです。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
シャンボール・ミュジニー / Chambolle Musigny
コート・ド・ニュイで最も繊細でエレガントな赤ワインの産地。
人口わずか300人あまりの小さな集落の背後に石灰岩が剥き出しになった白く切り立った背斜谷が目立ち、北は男性的、南は女性的など、同じ村の中でワインの味わいにしっかり違いが出る地域でもあります。
栽培地域の標高は250~350m、南北の両端にグラン・クリュが広がるエリアで、プルミエ・クリュは2つのグラン・クリュに挟まえた斜面の中央部、コミュナルは丘陵下部と、丘陵上部の険しい斜面に広がります。土壌は背斜谷で形成された石灰岩の上に、蓄積物として小石や粘土とロームで表土が出来ています。
プルミエ・クリュのグリュアンシェールあたりを境で、北部は粘土質が多く、南部は砂利が多くなります。