サヴィニー・レ・ボーヌ最高の1級畑
最高のプルミエ・クリュと言われている、オー・ヴェルジュレスは、
パトリック・ビーズの父が戦後手に入れ開墾した畑です。
よく熟した、でも決して過熟でもなければ、煮詰めた感じも受けない、フレッシュな赤い果実の香りが漂います。
張りのある豊かなボディに心地良い酸とタンニンに支えられ、絶妙なバランスに仕上がっています。【キュヴェ】1939年~1954年に植樹された、複数の区画のブドウをブレンドしています。
この間、1939年、1949年、1954年の3回にわたって大規模な植樹が行われました。
【畑立地】南~南東向きの急斜面に位置し、北~北東の風を受けながら、完璧な日照に恵まれるというテロワールを持ち、
その恩恵を受けたワインは素晴らしい出来栄えとなります。
【品種】ピノ・ノワール 100%
【土壌】石灰岩粘土質 【区画総面積】1.90ha
【仕立て】ギュイヨ・サンプル 【全房使用率】100%
【収穫】2週間かけて手摘みにて行う
【発酵】オークの開放槽を用いて、野生酵母による自然発酵。その後オーク樽に移し替えてマロラクティック発酵。
【熟成】オーク樽(228L)にて12ヶ月間
【アルコール度数】≪2020年≫13.5%
※インポーター資料より。
シモン・ビーズ / Simon Bize
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。夫人の千紗女史に託されたサヴィニー・レ・ボーヌの生産者。
ドメーヌの創設は1880年、初代シモン・ビーズがわずかばかりのぶどう畑からスタートさせます。
1972年に引き継いだのが4代目パトリックでしたが、61歳の若さで他界し、以降は夫人の千砂さんとドメーヌ・ジャン・グリヴォに嫁いだ妹のマリエル女史に委ねられています。2008年から、千砂さんの進言によりビオディナミ農法を採用します。
子育ての過程でシュタイナー教育に興味をもった千砂さんが、シュタイナーの理論が農業とも結びついていることを知り、アンヌ・クロード・ルフレーヴによるビオディナミの勉強会に出席したのがきっかけです。ワイン造りは今も昔も変わらず、白ワインは収穫後、ブドウをただちに圧搾し、12時間のデブルバージュし小樽に移して発酵。
クリマに応じて6~12ヶ月の樽熟成を行います。新樽率は15~30%と比較的少なめで、古い樽は5年ものまで使用。
バトナージュは機械的には行わず、各樽の状態を見て判断します。赤ワインの醸造も古典的で、基本は100%全房です。
近年の例外は成熟の難しい区画のブドウを除梗した2007年と、大雨や雹に祟られ完全除梗を決断した2013年のみです。
発酵には木桶を使い、柔らかな抽出のためピジャージュは足。
その後、樽に移すが新樽率はきわめて低く、まったく新樽を使わないキュヴェも多くあります。
収穫翌年の1月~3月にかけてすべてのワインを瓶詰めします。比較的マイナーであるサヴィニー・レ・ボーヌですが、繊細で香りが華やかな印象の赤ワインは、食事に合わせると非常にマリアージュします。
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女性醸造家の優しいワインを是非、お食事とお楽しみ下さい。
- Vintage 2020
2020年は、最も早くに生育がはじまったヴィンテージ
冬が暖かく、自然にぶどう樹の発芽も早く確認されます。5月の霜の被害もあまり出ず、5月半ばから気温が上昇し夏になっても例年を超える暑さがより生育を早めていきます。白ワインは素晴らしいアロマ、赤ワインは濃縮感を感じられるヴィンテージです。
サヴィニー・レ・ボーヌ / Savigny les Beaune
長熟としなやかな赤ワインを生み出す産地
コート・ドールでは珍しい東向きに大きく開けた半円形の土地で、左岸は南東から真南、右岸は北東から東向きの扇状地の両斜面に畑があります。
また幹線道路の国道から集落が東に離れています。斜面の母岩は下部が石灰岩、上部が泥灰岩で構成されており、石灰質による沖積土砂利が多く、扇状地は水はけに優れています。
生産量のほとんどが赤ワインで、斜面のワインは長熟で、他は優しくなめらかな味わいのワインが生まれます。