品種:シャルドネ
植樹:1993年
位置:標高230m
土壌:多くの小石混じりの石灰質土壌
とても軽くデブルバージュを行った後樽詰。
野生酵母により古樽で長期アルコール&マロラティック醗酵。
12ヵ月間古樽で熟成。
インポーター資料より。
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール / Alice et Olivier de Moor
パリのヴァン・ナチュール試飲会でも大絶賛!同級生夫婦が造り出すシャブリ生産者。
ディジョン大学・醸造学部の同級生だったアリスとオリヴィエの二人が1994年、計4haの畑(シャブリ 3ha の畑とサン・ブリ 1ha )からスタートしたドメーヌです。
アリスは祖父が農家で、シャブリのほかオーストリア、ポルトガルでも経験を積みます。
生産の主力はシャブリとアリゴテで創業以来、自社畑は主にシャブリとサン・ブリのエリア。
創業以来クロード・クルトワなどの生産者達との親交の中、除草剤の使用を減らし少しづつビオロジックに転換。
2002年には酸化防止剤無添加キュヴェも実験的に生産したこともあり、2005年にはビオロジック栽培に完全転向し、2008年に認証を得ています。枝の誘引や除葉などまでを格別の丁寧さで手作業で行う真摯な栽培が生むワインは、
パリのレストラン向けヴァン・ナチュール試飲会などでは常に大絶賛される人気を確立していました。
息子のロマン・ド・ムールも一時期ワイン造りを手伝っていたが、2020年に独立しサン・ブリでワイン造りを始めていますが、ド・ムールでも働いています。畑でのすべての作業の目的は、完熟したブドウをセラーへと運ぶこと。それは当初から変わらず、
2005 年バイロジック栽培への転換以降はさらにその考えを深め硫黄や銅の農薬の他に植物の煎じ薬なども使用し、特に銅の使用を抑えられるようにしている。
2020 年前後からはブドウの糖度の高さが顕著になり、ソーヴィニョン・ブランのキュヴェ・サン・ブリュイ(サン・ブリの畑)の生産を停止します。半地下のセラーを 2007 年、2020 年に増築。石造りの熟成室ではシュール・リーで静かにワインが熟成される。
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手摘みでの収穫後、ステンレスタンクか木製樽で醗酵が始まり、瓶詰まで手を触れないこともしばしばとのこと。
マロラクティック醗酵に亜硫酸添加、残糖が高い年にはフィルターをしてから瓶詰めされることもあるが、画一的
に手が加えられることはなく、全てアリスとオリヴィエの経験と感覚に従い醸造は進められる。
ヴィンテージにより 12~16 カ月熟成。
- Vintage 2023
2023年は、ワイン収穫量好調。過去5年間の平均を上回る見込み。
ブルゴーニュをはじめ、フランス内陸の産地は、比較的好調で、一部カビが発生したものの、過去5年間の平均収穫量を上回る見込み。
ボルドーなどの地中海沿岸は干ばつの影響を受け、厳しい状況のようです。
7月11日に雹の被害が出て、ムルソー、サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュを中心でコート・ド・ボーヌ全範囲で被害が出る異常気象。
ボージョレ地区でも被害が出ているようですが、残ったブドウからは濃縮感のあるワインができる期待が出ています。
シャブリ / Chablis
辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取った産地
パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。
シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。
辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。
キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない地域になっています。