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フィリップ・ブズロー / Philippe Bouzereau
ムルソーの地で古き良き自然を大切に、畑のテロワールを素直に表現したワイン造りが9世代にわたって受け継がれるメゾン。
ムルソーで9世代引き継がれている家族経営のメゾンです。
自社畑がほどんどですが、一部従業員の家族の畑からぶどうを購入しているため、メゾンとして運営しています。
1995年以降、村の中央にあるシャトー・ド・シトーのお城も引継いでおり、1098年シトー派の修道士がここでワインを造って以来、現在までその建物が守られています。残念ながら2005年に売却し、現在はホテルとなってしまいましたが、現在もお城の前の畑は所有しています。
現当主であるフィリップ・ブズローが2006年からドメーヌを引継いでいます。
拠点のあるムルソーを中心に、北はアロース・コルトンから南はサントネまで5村18.0haに広がる畑から21種のワインを生産しています。栽培については厳格なリュット・レゾネを実施していて化学肥料や除草剤、殺虫剤などは一切使っていません。
区画毎に異なる個性を純粋に表現することを心がけ、古き良き自然、生態系や人に影響を与えない持続可能な栽培を実践しています。これは「星の王子様」で有名なサン=テグジュペリの「この地は先祖から受け継いでいるのではない、未来の子供達から借りたものだ。」という言葉を大切にしているからです。
また、畑の個性を活かす為に、新樽比率は低く抑えています。
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2013年からは天然酵母で発酵させていて、その甲斐あってブズローのワインは純粋な畑のテロワールを素直に感じる事が出来ます。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。