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フィリップ・シャルロパン / Philippe Charlopin
アンリ・ジェイエの愛弟子、モダンなワインを造る生産者。
1956年生まれの現当主、フィリップ・シャルロパン氏は、22歳のときに父アンドレ氏から2ha弱の畑とドメーヌを引き継ぎ、ワイン造りを始めました。
当初、マルサネ村でワイン造りを行っていましたが、生産量が増えきたことを機にジュヴレ・シャンベルタンに拠点を移したことで名実ともにジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌとして成長していきます。
現在、25ha所有畑から35のワインを手掛けています。2007年からはシャブリもリリース。
現在はフィリップ氏の息子、ヤン氏が白ワインを担当し、親子でドメーヌを営んでいます。栽培はあくまでも自然なワイン造りをモットーに、リュット・レゾネを採用しています。
除草剤と化学肥料は使わず、殺虫剤代わりにフェロモンカプセルを用いています。
樹齢は高く、エシェゾーでは樹齢70年にも達する樹もあり、しっかり完熟してから収穫、厳しい選果と除梗した後一週間に及ぶ低温マセラシオン発酵をします。
アルコール発酵には必ず自然酵母で行い、補酸も行いません。以前は新樽率100%でワインを造っていましたが、2009年からは比率を下げて、ピュアな果実味とアロマ、エレガントなスタイルに変わってきています。
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ブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエの愛弟子として知られるシャルロパンは、コート・ド・ニュイにおけるモダンなワイン造りの先駆者の1人です。
- Vintage 2020
2020年は、最も早くに生育がはじまったヴィンテージ
冬が暖かく、自然にぶどう樹の発芽も早く確認されます。5月の霜の被害もあまり出ず、5月半ばから気温が上昇し夏になっても例年を超える暑さがより生育を早めていきます。白ワインは素晴らしいアロマ、赤ワインは濃縮感を感じられるヴィンテージです。
シャブリ / Chablis
辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取った産地
パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。
シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。
辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。
キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない地域になっています。