シャブリのお手本といえるミネラル
レモンなど柑橘系果実や白い花などフレッシュで華やかな香りがあり、酸味が心地良く広がります。
シャブリのお手本といえるミネラルを思わせる風味と清涼感溢れるスタンダードなシャブリです。
-
メゾン・ウィリアム・フェーヴル / Maison William Fevre
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。ピュアなシャブリを造る、グラン・クリュ最大所有者。
1850年創設し100年後の1950年にウィリアム・フェーブル氏が相続して以降、業績を伸ばしていきます。
シャブリ生産者組合の理事長として、フランス国外で作られる白ワインのシャブリ名称の乱用禁止や、キンメリジャン土壌でない土地のシャブリ名使用反対なども行ってきました。1998年にフェーブル氏が引退し、跡継ぎがいなかった為、名門ブシャール・ペール・エ・フィスで成功していたジョセフ・アンリオ氏へゆだねます。
醸造責任者には同じくブシャールで活躍していた若き醸造家のディディエ・セギエ氏を選び、いくつもの改革を行っています。現在、所有畑は80もの区画に分けられていて、収穫のタイミングや醸造方法、熟成までその区画ごとに細かく管理を行っています。
生産者ページはこちら
全て手摘みで収穫し、シャブリらしい‘’フレッシュ感‘’を残すため、新樽はほとんど使用せず造られています。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
シャブリ / Chablis
辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取った産地
パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。
シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。
辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。
キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない地域になっています。