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アントワーヌ・ジョバール / Antoine Jobard
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。凛としたミネラルから生まれるエレガントなムルソーの造り手。
ふくよかで若いうちから楽しめるムルソーが多くなった最近の中で、ミネラル・エレガントさが際立つムルソーがこちらのドメーヌです。
父から息子アントワーヌの時代に変わり、長熟という父のポリシーを尊重しつつも、果実味を充実させ早くからでも楽しめるワインへと少しずつ変わってきています。
ドメーヌ名も2002年にはフランソワ・エ・アントワーヌ・ジョバール、そして2007年以降はアントワーヌ・ジョバールへと変わりました。
開くのに何年もかかったフランソワ時代と比べれば、はるかに寛容になったとはいえ、アントワーヌ・ジョバールのムルソーは際立つミネラルに緊張感がともなうエレガントなスタイルとなっています。所有する6haの畑ではすべてシャルドネを栽培。
承認は得ていませんが、事実上ビオロジックであり、科学合成された物質は一切使用していません。小樽発酵で新樽率は15%ほどです。
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樽熟成は18ヶ月ですが、年によっては2年近く寝かせるときもあり、先代の教えも継続しています。
- Vintage 2020
2020年は、最も早くに生育がはじまったヴィンテージ
冬が暖かく、自然にぶどう樹の発芽も早く確認されます。5月の霜の被害もあまり出ず、5月半ばから気温が上昇し夏になっても例年を超える暑さがより生育を早めていきます。白ワインは素晴らしいアロマ、赤ワインは濃縮感を感じられるヴィンテージです。
サン・トーバン / Saint Aubin
銘醸地に挟まれた、隠れた名産地。
ラッシェ山とシャサーニュ・モンラッシェ村の集落から国道を山間に進んで行き、左手90度カーブするとサン・トーバンの集落が見えてきます。シャサーニュ・モンラッシェ村からひと山越えた裏手にあるイメージです。
クリマは主にラッシェ山の斜面、国道の左側斜面にあり、グラン・クリュのモンラッシェの延長にあり、ガメイ集落まで南東から南西向きにあります。サン・トーバン集落の先にある東から南東向きにある右岸がもう一つのクリマで標高は高いところで450mにもなります。左岸は石灰岩と泥灰岩の層が重なり、右岸は泥灰石灰岩を母岩として表面に粘土質と泥土質が混じっています。
白ワインの生産地に近いが、赤ワインも生産しておりタンニンの引き締まったエレガントなワインを産出します。