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シャブリ地区 & グラン・オーセロワ地区 / Chablis & Grand Auxerrois

辛口と言えばシャブリ、不滅の産地と個性ある周辺

シャブリ地区

パリから2時間、パリとボーヌの中間にあるヨンヌ県の都市オーセールの近郊に広がる産地で、
スラン川を挟み両岸にシャブリの畑が広がるブルゴーニュ地方の中では最北の位置です。

シャブリは2600人ほどの小さな街の名前でもあり、れっきとした原産地呼称AOCでもあります。

ケルト語のカブ(家々)とレヤ(森のそば)から“森の近くにある小さな集落”と言う意味もあります。

北緯48度とフランス内陸部に位置し大陸性気候の為、冬は寒く、夏の平均気温は20℃まで上がりますが基本は冷涼な地域です。

春先の遅霜や北からの寒波により生産量が一定しない年もあります。

辛口の代名詞と言われるシャブリですが、1億5000万年以上前のジュラ紀後期のキンメリッジ階の粘土石灰質土壌と、
チトヌス階と言われる白く硬い石灰岩土壌で、キンメリッジ階は小さな牡蠣の欠片など、海の中だった事を示します。

キリッとミネラル豊かなワインが生まれ、ぶどうはシャルドネ種。不滅の名声を得た地域です。

シャブリはグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、シャブリと1944年に追加認定されたプティ・シャブリ(こちらはチトヌス階)があります。

ぶどう畑の面積は約5,500haあり生産者も200軒以上、生産量の全体の3分の1を占める協同組合ラ・シャブリジェンヌも260軒の栽培農家を抱えます。

シャブリと言っても様々なワインがあり、一言で辛口だけでは言い表せない魅力ある地域です。

グラン・オーセロワ地区

ヨンヌ川右岸、シャブリ地区の南西に2つあるA.O.C産地です。

イランシーはヨンヌ県で唯一の赤ワインのA.O.Cで、サン・ブリはブルゴーニュで唯一のソーヴィニヨンを主体とする白ワインです。

シャブリ

辛口の代名詞として、不滅の名声を勝ち取っている産地。 冷涼な気候と小さな牡蠣の化石を含む特徴的な土壌から生まれます。

イランシー

1999年2月26日に独立が認められたA.O.Cイランシー 白ワインが多い中で、ここはピノ・ノワール種主要の赤ワインが産出されます。

サン・ブリ

ブルゴーニュ地方で唯一ソーヴィニヨン・ブラン主体のワインが産出されるコミュナル。