ルイ・ラトゥール / Louis Latour
歴史あるブルゴーニュ屈指の大生産者。
1731年にコート・ド・ボーヌでぶどう畑を所有し、栽培と樽づくりをスタートさせます。
1797年には醸造家かつネゴシアンとして創業。
4代目当主の時には、フィロキセラで壊滅したピノ・ノワールの樹があったコルトンの丘にシャルドネを植え、コルトン・シャルルマーニュを誕生させます。現在はグラン・クリュを最大規模で所有するブルゴーニュ屈指の造り手です。
ブルゴーニュの偉大なワインの誕生は、熟成のため約12ヶ月もの時間をともにする「樽」の品質に大きく関わっています。
ルイ・ラトゥールもその重要性を十分に認識し、自社で樽工場を所有しています。
樽づくりは、今日でも決して機械化されることなく、熟練した職人によって手作業で行われており、その卓越した技術と知恵は、父から子へ脈々と受け継がれ、ワインの品質を支える財産となっています。
そしてその樽は現在、毎年2,000樽以上も生産されており、半数が品質の高さから、世界の名だたるワイナリーに輸出されています。同様にワインの顔となるラベルもワイナリーに併設された印刷所で、1世紀以上もほとんど変わることのないデザインで印刷されています。
このことからも“商品に関わるものは自らで”というこだわりの哲学は、時代を超えて堅持されていることが伺えます。白ワインは完全に熟してから収穫し圧搾前に破砕します。
澱引きせずにタンクで発酵させ、発酵終了後にバトナージュをせず樽に移します。
ドメーヌものは新樽100%です。
赤ワインは除梗・破砕後に短期間で果皮発酵させて樽に移し熟成させます。
白に比べると赤ワインの新樽率は少し低いが、樽に入れる期間は長くしています。ルイ・ラトゥールと言えば、コルトン・シャルルマーニュですが、グラン・クリュのシャンベルタンも所有、ロマネ・サン・ヴィヴァン0.76haは伝統的に馬で耕作しています。
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6代目の時代にはブルゴーニュ以外の地域に着目し、南フランスのアルデッシュやヴァールでもワイン造りをスタートしています。
- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
シャンボール・ミュジニー / Chambolle Musigny
コート・ド・ニュイで最も繊細でエレガントな赤ワインの産地。
人口わずか300人あまりの小さな集落の背後に石灰岩が剥き出しになった白く切り立った背斜谷が目立ち、北は男性的、南は女性的など、同じ村の中でワインの味わいにしっかり違いが出る地域でもあります。
栽培地域の標高は250~350m、南北の両端にグラン・クリュが広がるエリアで、プルミエ・クリュは2つのグラン・クリュに挟まえた斜面の中央部、コミュナルは丘陵下部と、丘陵上部の険しい斜面に広がります。土壌は背斜谷で形成された石灰岩の上に、蓄積物として小石や粘土とロームで表土が出来ています。
プルミエ・クリュのグリュアンシェールあたりを境で、北部は粘土質が多く、南部は砂利が多くなります。