ここの「スー・ラ・ヴェル」に用いられるブドウも、ドメーヌ・ルージョのピエール=アンリ・ルージョから供給を受けているものだという。
ブドウの供給元を明かすことは本当に稀ですが、マルト・アンリは隠すこと無く、ワイン造りに対する透明性と自信の現れとも言えます。
リッチさ、ミネラル感、フレッシュさ、そして高いテンションが、いずれも突出することなく高次元で共存。
澱引きを行わず、シュール・リーの状態で長期熟成させることによって生まれる複雑味が際立ち、時間とともに表情を変えていく奥行きのあるワインです。
甘鯛の鱗焼き、仔牛のクリーム煮、ローストチキン、旨味のある干し貝柱の料理など。
※インポーター資料より。
マルト・アンリ / Marthe Henry
ムルソーの名門ボワイヨ家の血を引く、新世代の女性醸造家。
幼い頃から祖母の暮らすムルソーへ休暇のたびに訪れいていたマルト・アンリ女史。
大学では文学およびジャーナリズムを学び、その後はテレビ業界でジャーナリストとしてキャリアを積んだ人物。
2013年、彼女はパリでの生活に区切りをつけ、祖母の暮らすムルソーへ移住します。
本格的にワイン造りの道へ進むにあたり、まずボーヌのCFPPA(農業職業教育機関)で栽培・醸造の基礎を学び、在学中からドメーヌでの実務経験。
その後、シャサーニュ・モンラッシェのドメーヌ・ジャン=ノエル・ガニャールにて約7年間にわたり実務経験を積みます。
ドメーヌ・ルージョでは、テロワールの志向の造りと村名ワインにおける精度の考え方。
ジャン=イヴ・ドゥヴヴェイのもとでは、畑仕事からセラー作業まで幅広く携わり、異なる土壌条件と栽培環境の対応力などを学びます。
2017年、マルト・アンリは自身の名を冠した小規模ネゴシアンとして独立します。
信頼関係のある栽培家からブドウを購入し、人的介入を極力抑えた自然なアプローチで醸造と熟成を行うスタイルを選択。
醸造はムルソーの実家セラーで行われ、ネゴス主体でありながら、セラー運営、熟成設計、瓶詰に至るまで一貫して自身の管理下に置かれています。
白ワインはすべて同一の醸造プロトコルで仕込み、テロワールの差異を明確に浮かび上がらせることを重視。
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畑ごとに手法を変えるのではなく、あえて造りを揃えることで、土壌や立地、ブドウそのものの個性が味わいに反映される設計。
熟成は古樽のみを用い、期間は長いもので約24か月に及ぶ。2回目の冬を越すことでワインに自然な緊張感が生まれ、全体がより引き締まったスタイルになると彼女は説明する。
時間を味方につけることで、人的介入によらない構造形成しています。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。


