近年力を伸ばしている新進気鋭の若手生産者。ナチュラルな造りで、1本をじっくり楽しめる美ムルソー。
ジョバール・モレ / Jobard Morey
ナチュラルなムルソーを造るドメーヌ。
初代エミール・ジョバール氏と夫人モニック・モレが1947年に設立したドメーヌです。
1980年にエミールが他界後は、義理の息子のレミー・エレ氏が任され運営していました。
2013年にはヴァランタン・ジョバール氏が参加し、現在はヴァランタン氏が全て行っています。ドメーヌが目指すのは、インパクトだけでなく、1本をじっくり楽しめるムルソー。
緊張感のあるミネラルとムルソーらしい豊かさのバランス、樽感が付きすぎないワインを造るために、新樽を多用せず、バトナージュも行い過ぎないようにナチュラルなワイン造りを重視しています。
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- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。