マルク・モレ / Marc Morey
シャサーニュ・モンラッシェを代表する名門ドメーヌ。
第一次大戦後の1920年、2haの畑から起ち上げたドメーヌ・モレ・エ・フィスが始まりです。
1972年にセラーを改築と畑を拡張し、1977年に娘婿ベルナールがドメーヌに加わり、ドメーヌ名もマルク・モレ・エ・フィスに変わります。
現在は、4代目となる娘のサビーヌ・モラーヌが当主。
新樽率を低く抑え、ブドウ本来のピュアネスを引き出すワインを造っています。科学肥料は未使用。
共同で造る有機肥料を使っています。
白ワインは空圧式プレス機で圧搾後、フレッシュ感を残すためタンク50%と、樽50%の割合で発酵。
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バトナージュは発酵途中から、MLF終了まで継続して行います。
新樽率は25~30%、使用樽は4年周期で使い廻します。
強い樽香は好まないので、焼きはミディアム、アリエ産を多用しています。
発酵終了後は澱引きせず、熟成樽にて約10ヶ月間、次のヴィテージ収穫直前に瓶詰めを行います。
- Vintage 2023
2023年は、ワイン収穫量好調。過去5年間の平均を上回る見込み。
ブルゴーニュをはじめ、フランス内陸の産地は、比較的好調で、一部カビが発生したものの、過去5年間の平均収穫量を上回る見込み。
ボルドーなどの地中海沿岸は干ばつの影響を受け、厳しい状況のようです。
7月11日に雹の被害が出て、ムルソー、サン・トーバン、ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュを中心でコート・ド・ボーヌ全範囲で被害が出る異常気象。
ボージョレ地区でも被害が出ているようですが、残ったブドウからは濃縮感のあるワインができる期待が出ています。
シャサーニュ・モンラッシェ / Cassagne Montrachet
白と赤、どちらも産出する銘醸地。
1879年に村名をシャサーニュ・ル・オーからシャサーニュ・モンラッシェ村に改名した村で、白ワインのイメージが強いですが、良質な赤ワインも産出する名産地です。
栽培面積も白ワインが約65%で赤ワインが35%と赤ワインが意外に多く、サントネイ村に抜ける県道113号の斜面下部は赤ワインに、斜面上部は白ワインに向いているなど言われています。ピュリニー・モンラッシェにまたがるグラン・クリュをあわせて3つあります。土壌は石灰岩で形成さえた母岩は、石灰質と粘土質、そして酸化鉄を豊富に含んだ泥土蓄積物で覆われています。
表土に散らばる小石は輻射熱の効果があり、水はけもより土壌になっています。


